
播州織リネンシャツ(夏仕様)
兵庫県西脇市の播州織工房「糸元」が織った、経糸に麻、緯糸に綿を混ぜた独自の平織り生地を使用。縫製は岡山市内の小さな縫製所が担当し、袖口のステッチだけ手縫いで仕上げている。洗うたびに生地が柔らかくなり、三年後の着心地が最も良いと言われる一枚。

Hushed Bay Tideが生まれたのは2019年の晩秋、Mio Kashiwagiが十年間勤めたセレクトショップを辞めた翌月のことだった。「大きな店では、売れるものと好きなものが少しずつ離れていく感覚があった」と彼女は言う。退職後、三ヶ月かけて国内の工房を巡り、岡山の染色家、京都の帯地職人、沖縄のガラス吹き師と話した。その旅の記録が、このブティックの最初の仕入れリストになった。
最初の店舗は、神奈川県葉山町の古い漁師小屋を改装した小さな空間だった。棚は地元の大工に頼んで杉材で作ってもらい、照明は骨董市で見つけた真鍮のランプを使った。オープンから半年は予約が入らない週もあったが、2020年の春に雑誌『Hue』に掲載されたことで、遠方からの来客が増えはじめた。「あの記事がなければ、今もあの小屋でひっそりやっていたかもしれない」と彼女は笑う。現在は同じ葉山町内の、少し広い物件に移転している。

兵庫県西脇市の播州織工房「糸元」が織った、経糸に麻、緯糸に綿を混ぜた独自の平織り生地を使用。縫製は岡山市内の小さな縫製所が担当し、袖口のステッチだけ手縫いで仕上げている。洗うたびに生地が柔らかくなり、三年後の着心地が最も良いと言われる一枚。

沖縄県読谷村のガラス工房「海色舎」による吹きガラスの水差し。廃瓶を溶かして再生したガラスを使うため、一点ごとに気泡の入り方と色の濃淡が異なる。高さ22cm、容量約800ml。直射日光の当たる場所に置くと、テーブルに光の模様が落ちる。

長野県松本市の染色家・田中朋子が、地元の藍と柿渋を使って染めたリネン100%のブランケット。140×200cmで、夏の掛け布団としても使える厚さ。染めのムラが意図的に残されており、使い込むほどに色が落ち着いて深みが増す。

栃木県益子町の陶芸家・渡辺一郎が、夏の窯入れで焼いた飯碗。釉薬に地元の灰と海藻を混ぜた独自の配合を使い、青みがかった白に仕上がる。直径12cm、高さ6cm。電子レンジ・食洗機対応。今回の入荷は8点のみ。

岐阜県美濃市の紙漉き工房「白川紙房」が漉いた楮和紙を、京都の製本所が糸かがり製本で仕上げたノートブック。表紙は藍染めの布張り。万年筆のインクが裏抜けしにくい厚さ(90g/m²)で、書き心地は独特のしっとりとした抵抗感がある。
売れるものと好きなものが、少しずつ離れていく感覚があった。
国内外の工房や職人と直接交渉し、量産品には出会えない一点ものや限定ロットのみを扱う。同じものが棚に並ぶことはない。
春夏秋冬、それぞれの季節に合わせてコレクションを一から組み直す。前シーズンの在庫を値引きして残すことはしない。
来店予約制を基本とし、一組ずつゆっくりとご案内する。急かすことも、押しつけることもない。
すべての商品に、産地・素材・製造者の情報を明記している。「どこで、誰が、何から作ったか」を隠さない。
夏に着るシャツを選ぶとき、素材の名前だけで判断していないだろうか。「リネン」と書いてあっても、織り方や混紡の比率によって、着心地はまったく異なる。兵庫県西脇市の播州織は、江戸時代から続く先染め織物の…
沖縄の琉球ガラスが廃瓶から作られるようになったのは、戦後の物資不足がきっかけだったと言われている。米軍基地から出た廃瓶を溶かして再利用したのが始まりで、その手法が今も読谷村の工房に受け継がれている。…
草木染めの布は、洗うたびに色が落ちると思っている人が多い。確かに、最初の数回の洗濯では色が出ることがある。しかし、藍と柿渋を重ねて染めた布は、使い込むほどに色が「落ち着く」のであって、消えるのではな…
Mio Kashiwagiは1984年、神奈川県鎌倉市生まれ。文化服装学院でテキスタイルデザインを学んだ後、東京・代官山のセレクトショップに10年間勤務し、バイヤーとして国内外の展示会を巡った。2019年に独立し、葉山町にHushed Bay Tideを開業。仕入れの旅では必ずスケッチブックを持ち歩き、工房の様子を手描きで記録する習慣がある。休日は葉山の海岸を早朝に歩き、拾った流木や貝殻をディスプレイの素材として使うこともある。
info@hushedbaytide.com基本的には完全予約制でお願いしている。当日の空き状況によっては対応できる場合もあるが、確実にゆっくりご覧いただくためには、事前のご予約をお勧めする。予約はメールまたはお問い合わせフォームから受け付けている。
現在、オンラインショップは開設していない。商品の質感や色味は実物でないと伝わりにくいと考えているため、来店でのご購入を基本としている。遠方のお客様には、写真と詳細情報をメールでお送りする形での対応も相談に応じる。
すべての商品にギフト包装が可能。包装材は和紙と麻紐を使用し、追加料金はかからない。メッセージカードの代筆も承る。法人ギフトや複数点のまとめ注文については、ギフトキュレーションサービスをご利用いただくとよりご要望に沿いやすい。
購入後の修繕相談は無期限で受け付けている。陶器のひびや衣服のほつれなど、提携している職人や修繕師をご紹介できる場合がある。まずはメールでご連絡いただき、状態の写真をお送りいただければ、対応できるかどうかをお伝えする。
工房ツアーは年に二回、メーリングリスト登録者へ先行案内をお送りしている。次回は2026年秋を予定しており、詳細が決まり次第ご案内する。登録はお問い合わせフォームから「ツアー案内希望」とお書き添えいただければ追加する。
値引きはお断りしている。価格は作り手と相談して決めたものであり、それを下げることは作り手への評価を下げることだと考えている。ご予算に合わせた別の商品をご提案することは喜んでお受けする。